過敏性腸症候群（IBS）のガス型について

なぜガスがたまりやすいのか？

ガス型IBSにはいくつかの要因が考えられます。

• 腸の動き（蠕動運動）の乱れ

• 自律神経のバランス不調

• ストレスや緊張による過敏な腸反応

• 腸内細菌のアンバランス

東洋医学的には「脾胃（消化吸収を担うはたらき）」や「肝（自律神経の調整と関係）」の不調が関わることが多く、
お腹に張りや圧痛点が出やすいのも特徴です。

鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、以下のような方法で改善を目指します。

• 腹部の緊張をとり、腸の動きを整える

• 自律神経を調整し、過敏な反応をやわらげる

• ストレスで硬くなった体をゆるめ、呼吸を深める

よく使うツボとしては
中脘（ちゅうかん）、天枢（てんすう）、関元（かんげん）、足三里（あしさんり）、合谷（ごうこく） など。

さらに当院では「腹診」で反応を確認し、その人に合ったツボを選んでいきます。

日常生活の工夫

• 早食いを避け、よく噛んで食べる

• 炭酸飲料やガムなど空気を飲み込みやすい習慣を減らす

• 軽い運動や深呼吸で腸の動きをサポート

• 「出てしまったらどうしよう」という不安を抱えすぎない

まとめ

ガス型IBSは「周囲には理解されにくいけれど、ご本人にとってはとてもつらい症状」です。
薬や生活習慣だけでなく、鍼灸で 自律神経と腸のバランスを整える ことで改善が期待できます。

お腹の張りやガスの不安で悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。